G検定を受験するにあたっての注意点をまとめてみました。

1.時間との戦い
何しろ時間がありません。G検定では、約230問を2時間で解答する必要がありますので時間配分を間違えるとすべての問題を解き終わらないうちに試験が終了してしまいます。機械的に次々と問題をこなしていかなければなりません。時間配分を設定して、途中で遅れだしたら調整する必要があります。

2.参考資料の利用
G検定では参考書などの書籍を見ながら解答することができます。但し、気を付けなければならないのは、ある程度分かっている問題についても確実性を期すために参考資料で確認したりすると確実に時間不足に陥ってしまいます。調べることができるから覚えなくていいというものではありません。あやふやな知識はやはり完全にしておく必要があります。参考書などには索引がついているので、試験中にその索引から本文に辿ればいいなどと考えていると時間がなくなり痛い目にあいます。索引を参照することなく本文を参照できるように苦手な項目、どうしても覚えられない項目などにはあらかじめ附箋を貼り直接本文にアクセスできるように準備しておいた方が好ましいと思います。

3.検索エンジンの利用
G検定はパソコンを利用して自宅でオンライン受験できます。このために、参考書などの書籍以外にも、グーグルなどの検索エンジンを用いて調べながら解答することができます。G検定では、解答できないようなむずかしい問題に必ず出会うと思います。そのような難しい問題をすべて検索エンジンを利用して調べていると確実に時間不足になります。ある程度、捨てる問題があっても気にしないと思った方がいいかもしれません。但し、G検定の問題文をその場でコピペすることはできないので(確か、できなかったと思います)、コピペした問題文をすぐに検索エンジンで調べることはできません。問題文の一部を入力して検索エンジンにかける必要があります。できれば、G検定の受験用のパソコンと検索エンジンで調べるためのパソコンとを用意し、それらの2台のパソコンをならべて一方のパソコンで解答しながら他方のパソコンを用いて調べる、というやり方がいいと思います。また、あらかじめ多くの検索エンジンのウインドウを開いておき、 ウインドウを開く時間を稼いでおくということも考慮してもいいかもしれません。

4.その他、思いつくままに
個人的な印象としては、最初の方の問題は易しい問題が多かった気がします。この最初の方の問題で正確を期すために参考書などを見直していると時間が足らなくなります。何となく易しい問題が終わると難しい問題が現れてきます。この時点でわからないからと言って検索エンジンで調べ倒すと確実に時間が足りなくなります。勘でもいいのでとりあえず解答し、時間が余ったら問題に戻る(G検定ではわからなかった問題にチェックをつけて置き、後で見直すことができます)方がいいと思います。難しい問題が終わると、だんだんと易しい問題が散見されるようになり、最後の方の問題となるとそれほど難しい問題が無い(最後まで試験を終わらせれば最後の方の問題で点数を稼ぐことができると思います)という構成になっている印象でした。わかっている問題に時間をかけない、難しい問題にも時間をかけない、というスタンスでなければ時間不足となると思います。(弁理士 井上 正)